パンケークス・オン・ザ・ロックスに行ってきました

パンケークス・オン・ザ・ロックスに行ってきました

「パンケークス・オン・ザ・ロックス」に行ってきました。

シドニーってそんなに大きい街ではなくて、歩いても十分移動できる感じなんですが、その中でも古いのがロックス、と呼ばれる地域です。なんか岩場だったらしいんですね。その地域に「パンケークス・オン・ザ・ロックス」もあります。

どういうわけだか、オーストラリアの観光ガイドを見ていると大抵すすめられているのがパンケーキです。国民食なんでしょうかね。24時間やっている、ということで、飛行機の着いたのがずいぶん早い時間であることもあってまだオペラハウスであるとかその他の観光スポットが開いていないので朝ごはんとお昼ご飯がてら行ってみました。

店の内装はちょっとアメリカンな印象がありました。建物全部そうなんでしょうが、壁が赤いレンガ。座席が広くて、食器も大きくてそっけない感じです。珍しいな、と後になって思ったんですがBGMがかかっていました。日本だとどこのお店でも大体BGMがかかってますけど、私の印象ではシドニーのお店ではあまりBGMに巡り合いませんでしたね。朝の八時半、という時間帯のせいかお客が少なくて静かでした。ガイドブックに載っているお店だからか旅行者風が私たちの他に二組ほどいました。

注文したのはパンケーキとスクランブルエッグのプレートとフラットホワイト。価格は大体19ドルくらいです。フラットホワイト、というのはエスプレッソをお湯で割ったものに泡立っていないスチームミルクを合わせたコーヒーです。これがカップにすりきり一杯入ってるんですけど、実においしい。こっくりしたしっかりした味で、飛行機であまり寝られなかった私はすっかり目が覚めました。パンケーキはなんというかアメリカンでしたね。大きくて、ふわっとやわらかくて。スクランブルエッグもおいしくて助かりました。以前、イギリスでスクランブルエッグを食べたんですが、まったく味がせず、「これは卵ではなくて何か黄色の液体なのではないか」と疑わしく思ったことがありましたので、ちゃんと卵の味がするスクランブルエッグにほっとしました。

オペラハウスから歩いて15分程度の距離ですので、観光の前には便利なお店です。シドニーにご旅行の際は是非。

新型フレアワゴン

心に残る名探偵・古畑任三郎

誰にでも心に残る名探偵、というものがいます。私の場合、一等好きなのはホームズで、次はポワロにマープルに、というところですが日本の名探偵ももちろん大好きです。私にとっての日本のナンバーワンは、古畑任三郎です。そう、あのフジテレビ系列のテレビドラマの。三谷幸喜が脚本の。

最近、見直しているんですが本当に面白いですね。何が面白いって、まぁ褒めるところしかないくらいなんですが、まず無駄がありません。遊びはあるけど無駄はない。なかなかできることじゃあありません。

古畑任三郎シリーズはミステリーの形式で言うなら「倒叙」と呼ばれるものに分類されます。「刑事コロンボ」なんかと同じですね。最初に犯人視点で犯罪が行われて、視聴者は探偵がどのようにして謎を解き明かしていくのか、追い詰めていくのか、というのを楽しむわけです。以前誰かがテレビのミステリーものを指して「つまんないよ。だって、大体一番いい俳優さんが犯人なんだもん。役者の名前みたら犯人わかっちゃう」と言っていましたけれど、この倒叙形式ならそれは問題になりません。だってそもそも犯人はバレバレですもんね。さらに言えば、テレビとしても便利です。最初に印象的なシーンから入りますから、見てる人がチャンネル変えませんからね。視聴率ゲットだぜ。

古畑任三郎はトリックとしてはそれほど目新しいものは使っていません。けっこう平凡なんです。それでも面白いのは、キャラクターの魅力、コメディーとシリアスな部分の配分の妙、それからセンスですよね。センスは本当にほれぼれするくらいかっこいい。下手なセリフなんか一個もありませんし(って三谷幸喜相手に今更ですけれど)、臭かったり押し付けがましかったりということが全然ない。シーズン1の「さよならDJ」で彼氏を付き人に取られたDJがその付き人を殺すんですが、彼女が心の中でどんなにその付き人を憎んでいたか、つらかったか、そういうのをセリフで直接言わないんです。女優の一瞬の表情、普通に聞こえるセリフの端々から感じられるんです。直接でないから、痛いほど感じる。どんなに悔しかったか、あの女が憎らしかったか。気にしていないように飄々とふるまってその実どれだけ長い間この殺人について考えてきたか。

人生の苦み、悲しみ。うまいですねぇ、三谷幸喜。さすがです。まちがいなく日本の名探偵ですね、古畑任三郎。